~*~*~* イタリア声楽協会 *~*~*~

 

                   ●設立主旨

        声楽を学ぶ上で先ず基礎となるイタリア声楽。オペラ・イタリア音楽を愛する声楽家・学習者・

     ピアニストが会員となり、

     発声の基礎となる呼吸法・歌う身体を正しく学び、イタリア音楽を演奏できる技術を学ぶ為に

     設立致しました。

  

     2013年、マリエッラ・デヴィーア女史を招き、公開レッスンを開催したのを機に、神戸にて

     毎月レッスンを行っています。

     以来、レオ・ヌッチ、エヴァ・メイ、エレナ・モシュク、デジレ・ランカトーレなど、世界の

     第一線で活躍する歌手、また、故・在原 勝先生、マルゴーニ近藤富佐子先生他、内外の優れた

     声楽教師を招聘し、公開レッスンや勉強会を開催しています。

 

     会員は『イタリア声楽曲を演奏するに必要な呼吸・身体・音楽・伝統について、しっかり

     と時間をかけて謙虚に学ぶ意志のある者』であること。また『協会の活動に自ら積極的に

     参加し貢献できる者』とし、会員自主企画によるコンサートも開催しています。これらの

     活動を通して、広くイタリア声楽を紹介することを目標としています。

 

      イタリア声楽協会神戸事務局・レッスン事務局

     〒651-1111 兵庫県神戸市北区鈴蘭台北町4丁目6-5に事務局をおきます。

     勉強会レッスンもここで毎月行っています。

 

      ●勉強会レッスン・定期レッスン(毎月実施)

     これまで招聘した歌手の呼吸法・発声法を熟知するイタリア声楽協会代表と会員が、共に意見交換し

     確認しながら行う勉強会レッスンを、毎月行っています。

     また、ヨーロッパの音楽院教授、声楽教師による、年3~5回の来日レッスンを行っています。

     一般参加・聴講も受け付けます。

     日本人の喉・身体を知り尽くした教授陣ですので 安心してお悩みをご相談下さい。

    

           ●Passo a Passo

     イタリア声楽協会が主催・共済する企画会の事務局・マネジメントを行います。

     神戸ときの華コンサートの開催事務局。    

     

      リサイタルSaggio ≪リサイタルに向けての練習会≫

     イタリア声楽協会会員による、まとまった時間を歌う練習会です。一人30分ほどのプログラムを組み、

     会員立ち合いのもと、ドレスリハーサルとして演奏します。

 

           ●Saggio ≪練習会≫  

     Saggio会員、 Passo a Passo企画会参加者、一般参加者による不定期の

     練習会(年に3~4回開催)。

     

        

    ◆名誉顧問:故・在原 勝 

    ◆特別講師:マリエッラ・デヴィーア  レオ・ヌッチ    エヴァ・メイ     

          デジレ・ランカトーレ   エレナ・モシュク  ステファンナ・キバローヴァ  

    ◆専任講師:マルゴーニ近藤富佐子・河野克典・片桐えみ

    ◆楽曲分析:脇山幹士

 

 

 


第1回「Primo Concerto」プログラム《ごあいさつ》より

 本日は年度初めのお忙しい中、『Primo Concerto』にお運びいただき、ありがとうございます。

 イタリア声楽協会は、一昨年、イタリア・ベルカントのバイブルと言われる現在最高の息のテクニックを持つ名ソプラノ、マリエッラ・デヴィーアさんを関西に招聘し、初の公開レッスンを開催した折に、事務局として立ち上げました。その後も『ベルカントについて学びたい!』という意思を持った声楽家とピアニストが、ベルカント唱法のレッスンを続けています。

 『呼吸の基礎が身についていないのに、なぜデビューさせるのですか?』。これがデヴィーア先生のレッスンでの感想でした。

 20年前、ミラノで、故・G.シミオナートさんのマスタークラス伴奏に入った時も、同じ言葉をききました。『日本の事情はどうあれ、貴方の先生は貴方の声種も判らないの?母音さえ言えないで、オペラ一本をどうやって歌うの?』と激怒され…。

 これらの経験から、声楽学習者とその指導者に対し、『ベルカント発声の基礎を見直すレッスンが、どうあっても必要だ!』『しがらみや所属の枠にとらわれている場合ではなく、歌い手なら正しく長く歌っていける発声を、一日でも早く身につけなければいけない』と、痛感したのです。

 在原先生は、イタリア、そして世界一流歌手の発声法を熟知されており、その基礎を日本人に非常に解りやすくご指導くださいます。そのお力をお借りし、ここに集まった方々が「見直し」を始め、ようやく1年余りが経ったところです。

 まだまだ基礎工事は始まったばかりで、毎日の訓練もままならない人もおり、まとまった演奏には至りませんが、「自身の持ち声とは?」に始まり、日ごろ日本語しか話さない狭い喉・硬い顎と闘い、今は息が足りなくとも、身体で歌える『土台作り』から!と日々頑張っている学習者たちの集まりです。

 当協会は、イタリア音楽、オペラを歌うために必要な呼吸、言葉が言える発声を少しでも伝えていきたいと願っております。

 どうぞ最後までお聴きください。これからも絶えることなく精進してまいりますので、何卒ご支援、ご鞭撻いただきますようお願い申し上げますと共に、みなさまも是非ご参加くださいますよう、お待ち申し上げます。              

                         イタリア声楽協会 



 

 本日はイタリア声楽協会第一回演奏会にご来場頂きましてありがとうございます。

 私が協会の顧問に就任致しましてから1年余り、こよなくベルカントを志す会員と一緒に精進してまいりましたが、今回はその成果を発表する第一回の演奏会となります。

 協会代表 片桐えみさんを中心に、まだまだ未熟ではございますが、少しでも成長したいと日々真摯な姿勢で取り組む出演者の熱意と意欲を感じて頂けたら幸いです。

 指導にあたり一番感じた事は、歌う事に必要な基本的な技術の未熟さです。

 演奏するにあたり、絶対に必要な呼吸法、発声、身体の使用法、演奏法等、基礎的な技術を取得し、楽しんで歌う事が如何に大切か、それが出来てこそようやく聴衆の皆様に心より楽しんで聴いて頂く事が出来るのではないかと思い、会員の指導に励んでおります。

 協会では、世界の檜舞台で活躍する声楽家の演奏に触れる機会を設け、彼等の公開レッスンや個人レッスン等を折に触れ企画しております。

 ベルカントをこよなく愛する会員と共に、歌う事の素晴らしさ、楽しさ、其の為に必要な技術の取得等、微力ながらお手伝い致したいと思っております。

今後ともご支援、ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。

            2015年3月 イタリア声楽協会顧問 在原 勝